ここは本州の北の果て、津軽の龍飛碕(たっぴざき)。
この岬にある国道339号線には、国道にもかかわらず一部が階段通路となっていて、
車両等の通行不能な区間があります。通称「階段国道」と呼ばれる名所です。
この作品は、階段国道の上から眺めた夕陽に染まる海と空を、伝統の木版画技巧に
よって美しく表現しています。
オレンジ色に染まる北の果ての海を見つめながら、子どもたちは何を想うのでしょうか?
家庭の暖かさが急に恋しくなる黄昏(たそがれ)のひと時。
幼少時代の甘く切ない記憶を思い出させるノスタルジックな作品です。