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====第5話====

本格稼働を始めたころ、最初に何やら黒い集団が我々のブースに近寄ってきました。後で知ったのですが、それはオープニングセレモニーで報道陣が取り囲んで いたVIP、カンボジアの現文部大臣、かつてはネパールの大統領もやられていたお方が、我々のブースに来られたのでした。
そうとは知らない私は、この文部大臣に普通に、伝統木版の説明をして、今回アンコールワットの木版画が体験摺りができるようにしたことなどをお話ししてい ると、私の耳元で「Souvenir! Souvenir!」と話かける人がいました。このお方はIWCS(国際木文化学会)の統括責任者マイク・ホーさんで、何か手みやげでも差し上げてよ!と いうご要望でした。そこで、でき立ての試し摺り品で、一番良いものを大臣に差し上げて、とてもご満悦なご様子となり、よかったのですが、マイク・ホーさん もその作品を見てとても喜んで頂けました。というのはIWCSのスタンプが押されていたからです。それはIWCSのWebサイトから、こっそりロゴをダウ ンロードして、画像修正してスタンプ化したものなので、内心ヤバいかなー?と思っていたのですが、統括責任者にとても感謝されたので、結果オーライですね!(心正堂の柴田さん、ご協力ありがとうございました!!)
尚、突然の見学でしたので、写真は無いので、その時の想像図を描いてみました。(写真上) それから、ようやく一般の来客を迎えて、説明をしながら摺りの体験をしてもらいましたが、それなりにアンコールワットに仕上がると、みんな大喜びでした。
しばらくすると、また変わった集団が来ました。今度はカンボジアのテレビ局の取材でした。5つぐらいの質問を受け答えして、いろいろカメラに映像を納めていましたが、地元のテレビは見る暇もなかったので、結局どんな映像がTVで流れたかは不明です。
そんなことで、稼働初日は何か気分良く終わりましたが、でも次ぎの日からは地獄でした。文部大臣効果か地元TV効果か分かりませんが、朝からものすごい数 の来客、特に小中学生が殺到してやってきたのです。「もう全然対応し切れない!」という程の混乱状態となってしまったのです。