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====第6話====

製造ラインであれば、海外問わず作業指導などは私のお家芸なのですが、この木版画の体験ラインというのは、どうもかってが違いました。製造ラインであれ ば、一度作業指導をすれば、後は製造物だけが各工程を移動してゆきますが、この体験ラインといのは、製造物(紙)が移動すると共に、作業者も各工程を移動 するのです。(写真上ご参照)
各工程すべて同じ作業内容なら最初の作業指導だけでいいのですが、工程によって一部注意すべきことが違う為、常に4工程×人数分の作業指導が必要となり、指導員が私ひとりでは、全然回らなくなってしまったのです。
また、後工程で作業指導をしていると、新しい体験者が自己流で作業を始めたりして、悲惨な仕上がり品が大量にできはじめ(写真中左)、見かねて彫師の関岡 さんが指導員をやって頂けたのですが、英語が話せないということもあって、作業内容が伝達できず、うまく回せませんでした。(写真中右)
しかし、関岡さんのお助けによって、気がつきました。要は技術うんぬんという問題ではなく、コミュニケーションが取れる人であ れば指導員になれるのです。押さえるべきことは、技術的には難しくなく、そのような木版画に設計してあるからです。そこで、私はIWCSのスタッフに応援 を依頼しました。「技術的なことは考えなくていいから、とにかく英語の話せる人を誰か出してください」とお願いしたところ、ユウ・ウェンさんというお方の お助けがありました。(写真下左)
ものの5分で彼女への指導は終わり、即、指導員として動いて頂けました。それから、ようやく上手く回るようになってきました。
指導員は、彼女以外にも何人かのスタッフになってもらいました。部長クラスの方(シャーロット・リーさん)にも楽しんで指導員となってもらいましたが、指導を実践したのは1回ぽっきりでした(写真下右)。
スタッフも忙しいので常に我々のブースに在中するこが難しく、結局はユウ・ウェンさんが一番頼もしい助っ人となりました。
そうやって、IWCSのスタッフのお助けを得ながら、体験ラインをなんとか回せるようになりましたが、更にまた新たな問題が生じてきました。あまりの来客の為、部材が枯渇してきたのです。