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====第11話====

5日間のイベント開催中、参加者全員でアンコールワットへ見物に行き、その近くで植樹を行うという行事がありました。
アンコールワットはカンボジアが誇る世界遺産、アンコール遺跡のひとつで、12世紀前半に30年を越える歳月を費やして建立されました。建物は無数の石レ ンガで築かれており、正方形的な敷地内に数本の高い塔が対照的に立てられていることから、東門から見た全体像と西門からみた全体像がほぼ同じように見える という不思議さがあります。(写真左上:東門より)
建物や塔の内部の多くが閲覧可能であり、サービス満点の世界遺産です。(写真右上)
今回製作した木版画は、何百点ものアンコールワットの写真の中から、これがベストというものを2つに絞り、その合成的なデザインを元に作りました。それが 実際どこから撮った写真だったのか、確認したくなりました。それは東門ではなく、西門からだということが分かり、更に細かくアングルを確認し、ついにその 撮影位置をつきとめましたが、愕然としました。
見学に行ったのは午前中であった為、東からの日差しが強く、アンコールワットは逆光となってよく見えないのです。(写真下)
もちろん、午後に来ればより良い風景が見えたのかもしれませんが、旅の都合はそうもいきません。私としては、この時間にしか来る機会はありませんでしたので、明らかに、きちんと摺った木版画の方が、現物よりずっと良かったのです。
『作った木版画が現物を越えている』という貴重な体験ができました。
ちなみに、写真中央の木版画の映像は、現地で摺ったものではなく、帰国後に摺師(岡田さん)が彼の工房で摺ったものです。というのは、現地で摺り増しした分は、うまく摺れなかった人に全部贈呈してしまった為、サンプルが1枚も残らなかったからです。
帰国後の摺り増し分は、岡田さんならではのテクニックも加えてありますので、グレードアップ版とも言えます。これを今、お世話になったIWCSのメンバー宛に台湾へ送ろうとしています。
まだまだ、話が先に続いてゆきそうですが、カンボジア遠征特集としてはこのくらいでお開きにしようと思います。長らくどうも失礼致しました。。完