かつて東京(江戸)の中心地であった日本橋界隈。広重、北斎、巴水など多く の浮世絵師がこの橋をテーマに作品を制作してきました。
一方、浮世絵(木版画)にとって夜景はひとつのジャンルであるとも言え、 多くの絵師たちが夜の神秘的な風景をそれぞれの個性で表現しています。
現在、この日本橋の上には高速道路が通っており、字のごとく 誠に「殺風景」な場所となっていますが、それを逆手に取ってコンクリートと 鉄筋の中にも芸術性を見出し、東京の過去と現在、そしてこれからの未来を 暗示させる作品に仕上げました。